カリグラフィーとはギリシャ語を語源とし、「手書きの美しい文字」、「西洋の書道」とも呼ばれています。アルファベットは西欧の長い歴史のなかで、時代の流れを反映しつつ、多くの書体が生み出されてきました。カリグラフィーの歴史はアルファベットの歴史そのものです。その発展の中で、アルファベットは言葉の伝達のためだけではなく、言葉の持つ『心」を表現するアートとしても使われてきました。この文字に「アート」の概念を取り入れたもの、それがカリグラフィーと言えるでしょう。 カリグラフィーの楽しみ方には、書体のもつ歴史観やデザインの面白さを追求したり、または日常生活のなかにグリティングカード作りなどとして取り入れたりと、スポットの当て方によって多岐に渡りますが、私が一番魅力を感じる点は、言葉に込められた「心」、「イメージ」を文字を通し、ビジュアルに 「表現」する、その「表現」の楽しさ、奥の深さです。 Copyright © 2012—2023 | 鈴木泰子 | All rights reserved  © 写真：木村和子